P-51ムスタング戦闘機

防御力 攻撃力
前面防御力 側面防御力 後面防御力 上面防御力 ダメージ 貫通力
0 0 0 0 13 16

仕様
速度 690 km/時
武装 ブローニング12.7ミリx6門

今やすっかり有名になったムスタングは、もう少しで一度も離陸することなく消えるところだった。1939年に、イギリス軍はより射程の長い戦闘機を確保する必要があると認識した。しかし、自国の工場が既にフル稼働状態であることも分かっていた。イギリス政府は海を渡った同盟国アメリカに自分たちの渡す仕様に従って新しい戦闘機を製造してくれるよう依頼した。当初、彼らは新しい設計を待つことは不可能と判断し、ノースアメリカン(NAA)社からP-40を追加購入することに決めていた。すると、NAAはP-40よりも優れた航空機を設計・製造できるとイギリス軍に返答し、イギリス軍はその提案を受け入れた。これが最終的に現在P-51ムスタングとして知られるようになった航空機の本格的生産につながった。
P-51の設計は航空力学的に当時では画期的だった。ムスタングはその時代の他のほぼどの戦闘機と比べてもより高高度をより高速でより遠くまで飛行でき、しかもより高い操縦性を備えていた。輸出認可を得るために、NAAはアメリカ空軍に評価のために2機を引き渡す必要があったが、アメリカ軍は評価をさっさとしなかったばかりでなく、ムスタングにあまり関心もしなかった。しかし最終的には、地上目標を急降下爆撃できるように改善を加えるよう要求し、発注を出した。
ムスタングは最終的にロースロイス与圧マーリンエンジンを搭載され、真に独自の航空機となった。このエンジンとムスタングの優れた航空力学が結合した結果、第2次世界大戦に登場した最良の戦闘機と広く認められる航空機が出来上がる。速度、高度および射程の全てが大幅に向上したため、ドイツ国土に対する連合軍の爆撃機のための護衛ミッションを遂行し、爆撃機の損失率の著しい減少に貢献した。アメリカ軍はすぐにムスタングがアメリカ軍またはイギリス軍の他のどの航空機の能力をもはるかに凌いでいることに気づき、アメリカ空軍向けに大量の発注を出した。 この「ダークホース」はほぼ全てのドイツ軍機よりも優れた性能を発揮し、ドイツ空軍の戦術を混乱させ、最終的にヨーロッパ上空の航空優勢を連合軍にもたらす立役者となった。その重量と強力なエンジンによって、Me-262ジェットを除く、全ての航空機よりも速く降下し、操作性で上回ることができた。また、ムスタングは敵機が照準を合わせることにどうにか成功した場合でも、かなりの砲撃に耐えられるだけの防護を施されていた。最終的に、イギリス軍は世界で最も人気が高く、量産されたアメリカ製戦闘機の1つを連合軍に供給する責任を果たした。