チャーチルMk.I歩兵戦車

防御力 攻撃力
前面防御力 側面防御力 後面防御力 上面防御力 ダメージ 貫通力
28 16 13 8 36 35

仕様
主要武装 57 ミリ/
L 43/Q 84
2次武装 7.92 ミリ/
Q4950 x2門
重量 39.5 トン
最大速度 27 km/時
エンジン出力 350 hp
乗員 5名
装甲厚(最小/最大) 18/103 ミリ

戦争が始まると、イギリス軍は次世代の歩兵支援戦車の設計に着手した。従来の設計で全方向に最大火力を集中できることに主眼を置き、その結果はほどほどの装甲で、複砲塔の巨大戦車だった。新型戦車は装甲をより厚くすることを目指していたため、搭載兵器を縮小しなければならなかった。
初期設計は第1次世界大戦からの戦車の思想をそのまま引き摺っていた。砲塔がなく、兵器は側面の砲門に載せられ、キャタピラは車体全体を包んでいた。軍部は即座にこの設計を拒否し、対人機銃は前面パネルに移動され、対戦車カノン砲は砲塔に移動された。その後の設計変更で、前面パネルの機銃は除去された。
緊急の必要に迫られていたため、この戦車は急いで量産に持ち込まれた。イギリス首相に敬意を表してチャーチルと命名されたものの、首相からは後に「この戦車は私よりもさらに欠点が多い」と揶揄された。それは冗談ではなかった。遅い速度、短射程、弱いカノン砲がこの戦車の能力を制限した。さらに信頼性不足とあまりの複雑さのために、経験の浅い乗員の中には、この戦車を動かすことにさえ苦労する者もいた。キャタピラが戦車のはるか前方にまで到達してしまうため、運転者は前方だけしか見えなかった。しかも、トレッドが蹴り上げる土埃によって、ただでさえ狭い視界がさらにぼやけた。
ただしチャーチルには少なくとも1つ圧倒的な長所があった。厚い装甲である。当初は102ミリだったが、やがて152ミリまで増加された。この防護により、チャーチルはほぼ全ての対戦車兵器からの砲撃にも耐えられた。イギリス軍歩兵はチャーチルによる支援を非常に重視し、結局、製造すらされないうちに既に時代遅れとされていた戦車は、戦争の最終段階までかなり善戦した。その強力な装甲のおかげでチャーチルは火炎放射戦車や架橋戦車など、さまざまな改造型のベースとなった。