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T-26軽戦車
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1920年代後半、世界の先進国は新しい軍拡レースを開始していた。技術の進歩は近代的な産業機能がなければ、どんな国も自国の防衛を可能にする種類の兵器を作成できないことを意味した。これを頭に置いて、ソ連政府は1930年代、後進的な農業国から先進工業国への転換を開始した。 産業の潜在力だけでは適切な軍備を整えるのには不十分だった。優れた兵器設計も必要だった。開発に十分に時間をかけていられるだけの余裕がないと感じたため、ソ連政府は一時的な措置として、海外から兵器のライセンスを購入することに決めた。時間が重要であったため、量産を直ちに開始するのに最も条件が合っていたイギリスのヴィッカース社の設計が選ばれた。ヴィーカースはソ連ではT26として製造された。 単純で経済的な設計に基づいて、ソ連は開戦までにT26を13,000両生産することができた。ポーランドやフィンランドなど、他の国もヴィッカースの設計を利用して、独自の改造型を製作していた。 T26はスペイン市民戦争で使われ、イタリア軍とドイツ軍の軽戦車やタンケット(豆戦車)に対しては手強い敵となることを証明した。しかし、第2次世界大戦の開始までに、この戦車は装甲とエンジンの弱さが原因で廃れてしまった。 |
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