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BM-13ロケットランチャー
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18世紀以降、ロケット砲は戦争に広く利用されてきた。イギリス海軍のネルソン提督はコペンハーゲンでデンマーク海軍を壊滅するためにロケット砲を使い、ロシア軍はコーカサスの戦いでコンスタンチノフロケット砲を使った。ライフリング付きカノン砲の出現は、カノン砲の精度を高め、消費する火薬の量を減らし、射程を伸ばしたため、ロケット砲の人気は沈んだ。 強力で無煙の火薬が発明されると、ロケット砲の人気が回復すると思われたが、長年、この新しい物質から十分な大きさのある弾薬筒を作成することができなかった。火薬が乾燥すると、内部に亀裂が生じ、燃焼する代わりに爆発した。この問題が解決された時になっても、ロケット砲がカノン砲に比べてどんな利点があるのかははっきりせず、結局はロケットの非常な軽量さが開発を続ける主な要因と判断されたのである。 ロケットの砲台全体を砲架またはシャーシに載せるというアイデアから、ジェット推進式サルボシステムが誕生した。これは最初にソ連で作られた。名称はRSZO-BM-13-16だが、一般にはカチューシャとしてよく知られている。 カチューシャは最初にドイツが支配していた鉄道の連絡駅に向かって使われた。その時の破壊力は予想をはるかに超え、その後、連絡駅は何日間も稼働することができなかった。 カチューシャは後に迅速に配備または撤去できるプラットフォームに載せ、高密度の一斉射撃を行うのに効果的であることが分かった。敵の大型防衛陣地の弱体化や目標を正確に狙うということになると、ロケット砲はカノン砲より依然として劣っていたが、集中攻撃で使うと極めて効果的であることが証明された。多くの場合、ロケット弾は数キロの距離から敵の兵力を簡単に全滅させることができた。カチューシャの主な欠点は再装填に長時間かかることと、発射の時に出る煙によって、カチューシャの位置が簡単に敵に分かってしまうことにあった。 戦争中、カチューシャはソ連軍の火力の象徴として大いに知られるようになった。 |
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