仕様 |
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主要武装 |
20 ミリ/ Q 3200 x4門 |
2次武装 |
7.92 ミリ/ Q 600 |
重量 |
22 トン |
最大速度 |
40 km/時 |
エンジン出力 |
300 hp |
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第2次世界大戦は航空力が主要な役割を担った最初の大きな戦争である点に特に意味がある。各国は空襲から固定陣地だけでなく、移動する兵力をも防護する方法を探さなければならなかった。開戦後数年、ドイツ軍は空を支配しており、敵の空襲をあまり心配する必要がなかったため、自走対空砲ユニットの製造にはほどんど注意を向けなかった。しかし1942年に状況が変化し始めると、ドイツ軍はより優れた自走砲の製造を真剣に検討し出した。砲やシャーシのタイプをいろいろと組み合わせ、さまざまな設計を試みた後、1944年にようやく真に注目すべきユニットが出来上がった。開放型の回転砲塔に対空カノン砲を4門搭載し、さらにそれをIV号戦車のシャーシに取り付けたのだ。結果は驚くべきものだった。ヴィルベルヴィンドはいつでも戦闘可能で、移動中の動員兵力を援護するのに有効だったばかりでなく、取り付けられていた汎用照準のおかげで、対人兵器としても好成績をあげた。北フランスでは、1両のヴィルベルヴィンドで兵士800名から成る歩兵大隊1個全体を分散させ、壊滅させた。ただし、導入が遅かったため、この真に画期的な兵器は終戦までにわずかしか製造されることはなかった。
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